ヤングケアラー

TV番組のナイト・ドクター第3話「無保険患者の不公平な現実」を観て思いました。

妻亡き後、自宅で重度認知症の実母を介護している男性の話でした。
その男性には15歳になる息子がいて実母と息子の3人暮らしです。
親の介護をするために仕事を辞めて世話をしています。
無職になり保険に未加入で無保険。ゆとりのない生活をしている様子。
生活保護は受けたくない。その理由の一つが妻との思い出がいっぱい詰まった家を手放したくない。
何とか家族3人で暮らしていたが、介護者の男性が脳梗塞になり夜、病院へ緊急搬送されると言うドラマです。

ドラマの中で、男性が「手術は受けません。したく無い」と…、Drは「命にかかわるので手術は必要です」と説得にかかりますが、
無保険患者とわかるのです。医療費が全額負担になるため支払うお金がないから手術はしないと…。
15歳の息子が「手術はしません。お父さんを楽にしてあげたい」と子どもながらに訴えます。

家族介護で大変な問題をドラマにしていますがさらに「ヤングケアラー」問題も併せてテーマにされていました。

ペリカンはドラマを観ながらTVに向かい一人喋る喋る(笑)
「介護保険利用してるの?」「自宅はそのまま住めるリバースモゲージでお金を借りれるのに!」
「世帯分離しておばあさんだけ生活保護申請したら?」「病院の相談員と相談した?」「ケアマネいてないの?」などなど・・・。

今、「ヤングケアラー」が問題として取り上げられています。
大体17~18歳までの子どもたちで、親や兄弟姉妹などの在宅介護を担う家族介護者をヤングケアラーと呼びますが、
就職や受験、進学など人生の大きな節目を迎える時期に介護で自分の将来を決められない子ども達なんです。
このドラマでも「お父さんを(死なせて)楽にしてあげたい」の言葉。毎日の介護に疲れ果てて父親もその息子も心身ともに疲れている様子。
15歳の子どもが祖母や父親に何をしてあげられるのか?ドラマの中でも考えます。

介護を理由に人生の選択をあきらめる事が無いように子どもへの支援は精神的、経済的な事を含めて広く考えて行かないと!
でも家族以外頼れるところが少ないのも今の現実です。何処へ相談に行けば良いのか?すら解りません。

しかし、最近は少しずつヤングケアラーについての関心が集まりNHKの番組にも取り上げられることが多くなりペリカンはうれしいです。( ^^) _U~~
現在、ペリカンも仲間たちと月/1回「カフェ」を開いて誰でも来られるようにお待ちしています。(ペリカンの活動報告 2021/07/02参照)
子ども達の援助は歳により異なります。親や家族の病気に付いても子どもの理解力に応じて説明しないといけません。
一人で悩まず助けを求めて欲しいです。ペリカン達も頑張って何とか「力」になれるように日々、勉強しています。もっと、もっと勉強します。

PS:聴覚言語障がい者夫婦に聞こえる子ども(コーダーと言う)が生まれたら、コーダーの子は5~6歳頃から親と家族以外の聞こえる大人が話す時、
通訳をするのです。ヤングケアラーです。
世の中には障がいに理解のある人たちばかりではなく心無い言葉を言われ・・・心が傷付く子どもたちがいるのを知って下さい。

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